カナイマから滝に近づくいちばんいい方法は、船外機付きのランチで川をさかのぼることだが、今は乾期で不可能だ。
増水期ならば一週間がかりのボート・トリップで、途中、ダイヤモンド採掘者やインディオの村に寄りながら滝に到着できる。
せっかくここまで来たのに、ほかに方法はないのかと思案にくれていると、ドイツ人夫婦が声をかけてきた、カラカスから同じ飛行機にのりあわせた人たちだ。
「明朝、天気がよければセスナ機をチャーターできる。
ただし五人集まればの話だがね。
さっきパイロットと交渉してきた」渡りに舟とばかり、わたしも参加させてもらうことにする、さいわい、つぎの日の早朝、人数はそろった、天気がぐずつきぎみだが出発だ。
小型機は助走が短く、アッという間に大空に舞いあがる。